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FT-817用Li-IonBatterySystem MB-817
 バッテリーの長寿命化設計

特徴 使用方法 安全対策 バッテリーの寿命 仕様
   

 MB-817は、パナソニック製の18650リチウムイオン電池を使用しています。某国製のリチウムイオン電池の約10倍のコストがかかりますが、それに見合うだけの価値があると判断したからです。
 パナソニックの資料では、リチウムイオン電池を長期間使用しない場合は容量の約60%で保存するように指定されています。この状態がいちばん電池に負担をかけない状態です。
 しかし、突然の停電など非常時を考慮すると運用時に60%充電では不安でしょう。そこでMB-817では、充電終了を示すLEDスローフラッシュは、容量の約90%に設定してあります。
 この時点でスイッチを CHARGE から ON に切り替えると充電は停止しますので、電池寿命を延ばすことが可能です。勿論、このあと1時間程度充電を継続すれば満充電になり、明日山へ登る時はフル充電で臨めます。
 ご存じでしょうが、リチウムイオン電池には、ニッカド電池のようなメモリー効果はありません。従って、浅い放電と再充電を繰り返しても放電容量が低下することはありません。
 メーカからの電池寿命は、完全充放電を繰り返しバッテリー容量が初回使用時の3/4になるまでの充放電回数で示されています。 この値が300回です。
 MB-817の90%充電状態と、システムが停止するまで完全に放電させることは多くないという現状を考慮するれば、(回数を確認する実験は現在継続中です)2~3年で寿命を迎える心配はまずないと考えています。運用テスト開始より2年が経過していますが、容量の減少は未だ認められません。