シガーライタプラグケーブルについて

 

「Yaesu/ICOM 4ピン新電源プラグ用シガーライタプラグケーブル」および「Yaesu/ICOM 6ピン電源プラグ用シガーライタプラグケーブル」に使用しているケーブルについて

ケーブル特性比較 ケーブル特性比較ケーブル特性比較

 上の表は、AWG規格のケーブル諸元です。Yaesu及びICOMのRF出力100Wに付属しているケーブルはAWG12です。 AWG12ケーブルの1m当たりの抵抗値は表から5.2mΩなのでこれに10Aの電流が流れた時のの電圧降下は0.052V/m、ケーブル長3mでは 0.156Vになります。 ケーブルの行きと帰りで2倍、つまり0.3Vの電圧降下が生じます。
 一方6502製「Yaesu/ICOM 4ピン新電源プラグ用シガーライタプラグケーブル」および「Yaesu/ICOM 6ピン電源プラグ用シガーライタプラグケーブル」に使用しているケーブルは、AWG18ですのでケーブルの1m当たりの抵抗値は表から20.95mΩですが2本並列ですので10.47mΩです。これに10Aの電流が流れた時の電圧降下は0.105V/m、ケーブル長3mでは 0.315Vになります。これの往復分で0.63Vになります。まあ、こんなくどい計算をしなくても、抵抗が2倍ですので電圧降下も2倍の0.6Vということになります。FT-857DMの移動運用では最大50W出力ですので、オリジナルのケーブルを100W出力で使った場合とほぼ同様の条件で使えると考えています。
 このケーブルは被覆と外皮の間に粉末潤滑剤が塗布されているため、4本の線がケーブル外皮の中を動けるのでケーブル全体の柔軟性が増し取扱いが容易になっています。
 さて、ALINCOのDM330MV安定化電源にシガープラグコネクタを接続し、ダミーロードに繋いだFT-857DMの電圧表示を示したのが右下の表です。これがプラグまで含めたトータルでの電圧降下の実測値です。

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